宮城県内では現在もクマの目撃が相次ぎ、11月20日、仙台市青葉区折立の広瀬川沿いではクマ3頭がカメラに捉えられました。こうしたなか、角田市では市街地にクマが出没した際に自治体の判断で銃器を使用して駆除する「緊急銃猟」の訓練が行われました。

茂みで休む、3頭のクマ。こちらは青葉区折立2丁目の広瀬川沿いで近くに住む男性が撮影した映像です。

男性によりますと、20日午前7時ごろ、マンションの4階から広瀬川を覗いたところ、茂みにクマ3頭がいたということです。この前日の夜には、動物の叫び声や木の実をかじる音などを聞いていて、警察などに通報していました。

今も県内各地で目撃が相次ぐクマ。角田市では21日、市街地にクマが出没した際に市町村長の判断で発砲を許可する「緊急銃猟」の訓練が行われました。

訓練には角田市と丸森町のほか警察や地元の猟友会が参加し、11月に完成した、緊急銃猟のマニュアルに沿って手順を確認しました。

記者リポート
「弾丸を外したり、貫通した際の二次被害を防ぐため、実際の緊急銃猟でもこのように打ち下ろす態勢が取られます」

緊急銃猟では、市街地で発砲することになるため、住民避難や交通規制など発砲許可までには複数の条件をクリアする必要があります。

県猟友会伊具支部 庄司登支部長
「建物に弾が当たると、引き金をひいた我々の責任が重大になってくる。もたつかないように一発で仕留められるように訓練をしたい」

仙台放送
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