高市政権が掲げる「強い経済」の実現に向けて設置された「日本成長戦略会議」が10日、初会合を開き、高市首相は「大胆な発想で検討を進めてほしい」と求めた。
政府の「日本成長戦略会議」の初会合は、午後5時過ぎから官邸で開かれ、高市首相は、「従来の枠組みにとらわれない大胆な発想で検討を進めていただくようお願いする」と述べた。
また、「補正予算の確保や税制の実現に努めてもらうこととともに、経済対策の取りまとめを待たずに、できるものから直ちに着手してほしい」と求めた。
そして、「複数年度にわたる予算措置のコミットメントなど、投資の予見可能性の向上につながる措置で、民間投資を後押ししていく必要がある」との考えを示した。
一方、会合に出席した労働組合の中央組織「連合」の芳野友子会長は、記者団に対し、「経済活性化のためには賃上げが必要だ」と訴えたことを明らかにした。
そのうえで、労働時間の規制緩和については「反対だ。何をもって働き方改革なのか掘り下げる必要がある」と述べた。