クマの被害が各地で深刻化するなか、11月6日、北海道や東北の知事による会議が開かれ、対策強化に向けた財政支援などを国に緊急要望することを決めました。
青森県むつ市で開かれた会議には、達増知事など東北や北海道、それに新潟県の知事らが出席し、クマ対策を巡る国への緊急要望を取りまとめました。
要望には市街地での発砲を可能とする「緊急銃猟」の対応に必要な予算の確保や、藪の刈払いなどに必要な財政支援、自治体が雇う「ガバメントハンター」を確保するための環境整備などが盛り込まれています。
またドローンやＡＩを活用した侵入防止対策など新たな技術の開発を進めることも求めています。
開催地・青森県 宮下宗一郎知事
「自分が襲われるかもしれないという恐怖感の中で暮らしている方々が、東北・北海道にたくさんいる。このタイミングで国に関係知事と連携し訴えていくことは大事」
政府は11月中旬までに、クマ対策のパッケージを取りまとめ必要な予算措置を検討する方針を示しています。
