クマによる全国の死者が過去最多の13人に上る中、警察庁は11月6日、警察官がライフル銃を使ってクマを駆除できるよう規則を改正しました。
また被害が深刻な岩手県と秋田県にライフル銃の訓練を積んだ部隊を派遣しました。

警察庁 楠芳伸長官
「本日11月6日から特に被害の大きい岩手県と秋田県に、他の都道府県から交代で応援部隊を派遣することにした」

これは6日、警察庁の楠芳伸長官が会見で明らかにしたものです。

警察庁は、クマの被害が深刻な岩手県と秋田県で5日までに行った聞き取りを踏まえた上で、6日、警察官がライフル銃でクマを駆除できるように、国家公安委員会規則を改正しました。

そのうえで、岩手県と秋田県に、他の都道府県警察からライフル銃の訓練を積んでいる「銃器対策部隊」を派遣しました。

派遣された隊員は今後、地元の猟友会と連携しクマの急所を学ぶ講習などを受けることになっていて、新たな規則が施行される11月13日までに駆除の態勢を整えるということです。

部隊は4人一組の編成となっていて、2週間で交代しながら派遣されます。

警察庁 楠芳伸長官
「今後も地元の猟友会などと緊密に連携し、地域住民の安全確保を最優先に、クマによる被害の防止に取り組んでいきたい」

岩手県警警備課の大河内善寿災害対策室長は「住民の安全に配慮しながら部隊と連携して適切に取り組んでいく」とコメントしています。

岩手めんこいテレビ
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