2025年もお歳暮商戦がスタートです。
米子市のデパートは、11月6日からお歳暮の特設売り場を開設。
JU米子高島屋営業本部・川上幸美課長:
「例年に比べてアイテム数でいきますと、2割程度しか展開がない状況でございます」
しかし2025年は“定番商品のひとつ”に異変が起きていました。
6日に米子市のJU米子高島屋で行われたお歳暮の出陣式。
午前10時の開店を前に4階のお歳暮ギフトセンターに従業員が集まり、売り上げ目標達成の決意を新たにしていました。
鳥取和牛を使ったハンバーグなど、こだわりの山陰グルメのほか、お酒やスイーツといった定番商品約700点が店頭に並びます。
ギフトセンター開設初日の6日、販売カウンターには順番待ちをする人の姿もあり、例年通りの賑わいを見せていましたが…。
購入客:
「ビールがほとんど×(在庫切れ)になっていたので、1種類しかないみたいですがそっちに変えました」
客から困惑の声が上がっていたのが、定番商品・ビールの品薄。
9月末、大手飲料メーカー「アサヒグループホールディングス」でサイバー攻撃によるシステム障害が発生。
出荷調整を余儀なくされ、一部で品薄状態となりました。
1か月以上が経った今も影響は続いていて、お歳暮商戦に直撃しています。
JU米子高島屋営業本部・川上幸美課長:
「例年に比べて(ビールの)アイテム数でいきますと2割程度しか展開がない状況でございます」
米子高島屋でもビールの売り場面積が2024年のおよそ半分に。
アサヒビール自体の出荷調整に加え、代替需要で注文が押し寄せた他のビールメーカーもギフト商品の展開は主力銘柄に絞っています。
さらに…。
JU米子高島屋営業本部・川上幸美課長:
「このようにカタログ商品の方、受注ができないものはこのようにして」
サイバー攻撃前にギフトカタログを制作していたため修正が間に合わず、購入客に口頭で案内するなど、対応に追われているといいます。
JU米子高島屋営業本部・川上幸美課長:
「(ビールは)アイテムでいうとベスト5に入る人気商材でございます。非常にお客様にとってはご迷惑をおかけすることになるかと思われます」
この品薄を受け、米子高島屋では、ビール需要に応えるため地元のクラフトビールの取り扱いを増やしました。
これを機に、山陰の商品の魅力発信につながればと期待しています。
ギフトセンターは12月22日までで、米子高島屋ではビールの品薄を他の商品で穴埋めすることで、例年並みの約1億8000万円の売り上げを目指すとしています。