6日の参議院本会議場。
高市首相が鋭い目つきで視線を送る先には、参政党の神谷代表がいました。
参政党・神谷代表:
参政党の神谷宗幣です。本日は党を代表して本会議場で質問に立つ初めての機会となるので。
ともに保守的な政策を信条とし、首相指名選挙の際には、高市氏から協力を要請された参政党・神谷代表。
参政党・神谷代表:
今、国民が削減すべきと感じているのは議員の定数ではなく、外国人の受け入れ数と我々は考えている。
高市首相への代表質問3日目。
初めて本会議で代表質問を行う参政党の神谷代表は党が掲げる日本人ファーストの政策を巡り、高市首相を追及しました。
参政党・神谷代表:
外国人を受け入れないと経済が回らないという論調はかつてのヨーロッパでもあったようですが、もとから暮らしていた国民の所得や生活は向上しなかったというデータが出ています。今後も外国人の受け入れを拡大していくのか、それとも抑制的に運用していくのか。
高市首相:
人口減少に伴う人手不足の状況において、外国人材を必要とする分野があるのは事実でございます。この育成就労制度や特定技能制度というのは受け入れ上限数を設定するなどして適切に運用していく考えです。
一方、これまでの国会ではあまり見られなかった与野党の論戦が展開されました。
立憲民主党・塩村議員:
憲政史上初の女性総理の誕生に、多くの若者や女性がこの先の変化に期待を寄せている。私とは(政治的)スタンスが異なります。しかし同じ女性だからこそ共有できる感覚があると信じています。
初の女性首相に期待感をにじませたのは、野党の立憲民主党・塩村文夏議員。
“ガラスの天井”を破ったことへの受け止めや女性閣僚が2人にとどまったことについて、高市首相に質問しました。
高市首相:
強い日本経済をつくり上げる。そして総合的な国力を強化する。それは情報力であり、技術力であり、人材力である。明確な決意のもと、諦めずに挑戦してきた結果でございます。閣僚人事につきましては、適材適所の布陣としたところ。ちなみに高市内閣の女性は2人ではなく、片山大臣、小野田大臣、私も入れると3名。史上初の女性財務大臣(片山氏)の誕生にも注目をしていただきたい。
また、首相は自身の体験を交え、「私自身も更年期の時に大変しんどい思いをしましたが、社会の理解は不十分でございました。自民党で議論を始めた当時はなかなか男性議員の理解が得られなかったのも事実です。ところが、だんだんみんなで勉強を重ねるうちに理解を示してくださり政策として構築された」と語りました。
そして午後4時過ぎに登壇したのが、れいわ新選組の山本代表。
高市内閣発足で現金給付を取りやめたことや物価高対策について追及。
れいわ新選組・山本代表:
何をどう考えても現金給付は必要です。総理は所得に応じて手取りが増えるよう、早期に給付つき税額控除の制度設計に着手すると発言。危機感もスピード感もない、実質の空手形。消費税減税と一律現金給付、この方がずっと早期に実施でき、確実に経済成長しますよ。
山本氏の質疑に高市首相は、この表情。
消費税減税と現金給付について、「消費税率の引き下げにつきましても選択肢として排除したものではなく、民党と日本維新の会の連立合意において“検討課題”となっています。現金給付については何度もおっしゃっていただきましたけれども、致しません」と述べました。
7日からは論戦の舞台を予算委員会に移します。