経営再建中の日産自動車は、上半期の決算を発表し、最終的な損益は2219億円の赤字となりました。
2025年4月から9月までの中間決算では、本業のもうけを示す営業損益が276億円の赤字でした。
販売台数が減ったことやトランプ関税が響いたもので、最終的な損失は2219億円となりました。
日産は経営再建を進める計画の一環で、神奈川・横浜市にある本社の土地と建物を、台湾の部品メーカーなどが出資する会社に970億円で売却すると明らかにしました。
今後は賃貸借契約を結び、本社としての使用を続けます。
日産自動車 イヴァン・エスピノーサ社長:
従業員に対する影響、そしてサプライヤーや地域社会に対する影響を最小限に抑えるということ、そしていいビジネス戦略で資産をより有効活用する。
本社の売却によって得られる資金について、日産はAIやデジタル化の推進など、業務効率化に活用すると説明しています。
日産は、コスト削減は順調に進んでいるとしていて、今後の新型車の導入などで経営立て直しを進める方針です。