こちらのマンガ作品『リハビリのお仕事』。プロが描いたようにも見えますが、実は3人の高校生が制作しました。
リハビリテーションに関わる医療従事者の仕事を知ってもらいたいという熊本保健科学大学の思いに県立高森高校マンガ学科の生徒たちが応えました。
【熊本保健科学大学 竹屋 元裕 学長兼理事長】
「本当に素晴らしいマンガを作っていただいて感激しました」
マンガ『リハビリのお仕事』。サーフィンをしているときに事故に遭い、けがをした主人公が入院し、リハビリを経て回復していく物語です。
熊本県立高森高校マンガ学科1期生の生徒3人が描きました。
〈医療従事者の仕事内容を知ってほしい〉と熊本保健科学大学が制作を依頼。患者のリハビリにおいて理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった医療従事者がどんな役割を担っているかを紹介する28ページの作品が完成しました。
この日は、竹屋元裕学長兼理事長から高森高校に感謝状と記念品、そして、制作を担当した3人の生徒に図書カードが贈られました。
今回、生徒たちは、ストーリーやキャラクターデザイン、背景などを分業して担当し、チームで制作に当たりました。
同じように医療従事者たちがチームで患者のために働く姿を熊本保健科学大学や病院で取材し、作品に盛り込みました。
【3年生 荒木 桜輔さん】
「多くの人に見てもらい、リハビリについて興味を持ってもらえたらうれしいと思います」
【3年生 與儀 愛実さん】
「マンガにも医療にも興味を持っていただける人が増えるとうれしいです」
【3年生 片倉 來矢さん】
「こういったチームでやるマンガ制作は(授業では)少なくてとても貴重な経験になりました」
高森高校のマンガ学科は2023年度に開設。3学年計約120人が在籍していて、鳴瀬 幸裕 校長は「学科開設以来の大きな作品になった」と話しました。
【熊本県立高森高校 鳴瀬 幸裕 校長】
「3人で協力してやったというのは学校としても大きな成果ではないかと思っています」
【熊本保健科学大学 竹屋 元裕 学長兼理事長】
「これはプロ級だなと思って、絵も素晴らしいし、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がどういう仕事をやっているかをきちんとマンガの中に紹介してもらって、それで一連のストーリー性があるのは素晴らしいなと思って、続編をぜひ描いてもらいたいと思ったほどです」
マンガ『リハビリのお仕事』は熊本保健科学大学を紹介するイベントなどで配布されるほか、今後、大学の公式ホームページでも閲覧できるよう準備中とのことです。