岩手県雫石町鶯宿温泉の「ホテル偕楽苑」が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。
民間の調査会社「帝国データバンク」によりますと、雫石町鶯宿の「ホテル偕楽苑」は11月4日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。
「ホテル偕楽苑」は、和風の数寄屋造りの旅館で、2012年7月期には、売上高1億8000万円を計上していました。
しかし2013年の豪雨で設備が一部被災したほか、鶯宿温泉全体の集客低迷、コロナ禍での観光需要減少もあり、近年は業績が悪化。
コロナ対策の特別貸付などで維持してきた資金繰りも限界に達し、事業継続を断念したということです。
負債額は2025年7月期末時点で約1億3000万円に上っています。
鶯宿温泉では2025年8月に温泉施設の「寿広園」と「赤い風車」でも営業を終了していて、施設の減少が続いています。