福岡県久留米市で病院を運営していた医療法人が、破産申請の準備に入ったことがわかりました。

地元の住民たちからは不安の声が広がっています。

◆記者リポート
「こちら閑静な住宅街にある久留米中央病院ですが、入口には閉院と書かれています」

消化器内科やリハビリテーション科の診療に対応し、特に肝臓がんの治療で定評があったという久留米中央病院。

この地域の医療を25年以上にわたり支えてきました。

しかし東京商工リサーチによりますと、経営難のため9月末で閉院し、病院を運営していた医療法人が破産申請をする準備に入ったことがわかりました。

新型コロナ禍で業績の低迷が拡大し、2023年時点での負債総額は13億円に上っていたということです。

◆地元の住民
「子供が小さい時は近くなので熱が出た時はよく利用していて非常に便利だったが、町中で急に病院がなくなるのは少し寂しい」

◆地元の住民
「久留米市小森野には(ほかに病院が)ない。ひとつしかなかったので、皆さん思っているのではないか。『困ったな』と」

Q.これからどうする?
「どこか(代わりの病院を)探さないといけない」

長年にわたり地域の医療を支えてきた久留米中央病院。

閉院にともない入院患者は他の病院に転院したということですが、地元では動揺が広がっています。

テレビ西日本
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