「愛媛県の接種率は国内ワースト」。「帯状ほう疹」のワクチンの接種の定期接種の制度が国内で今年4月から始まり、愛媛の半年経った接種率は10.1%に留まっていることがシンクタンクの調査で分かりました。
「帯状ほう疹」は80歳までに3人に1人が発症するとされる皮膚の病気で、原因が水ぼうそうと同じウイルス。日本人成人の9割以上の体内に潜むとされています。この病気では初期に皮膚の痛みや違和感、かゆみなどが現れ、ストレスなどで免疫機能が低下すると発疹や水ぶくれが全身に広がることもあり、重症になると数週間から数カ月間に渡り強い痛みが続きます。
国はこの病気の対応として、今年度から原則65歳以上を対象に、5歳刻みのワクチンの定期接種の制度を今年4月から始めました。
医療分野を専門にするエムスリー総合研究所によりますと、愛媛県のこのワクチンの接種率はこの制度が始まって半年後の9月末時点、10.1%で国内ワースト。全国平均は15.2%、国内トップは長野県の25.4%で2.5倍のギャップがあったとしています。
この地域の差の背景は、自治体ごとの助成額と接種を勧める体制の違いが影響していると分析しています。
ワクチンは「帯状ほう疹」の発症を大幅に抑えたり、重症化のリスクを下げたりすることができるとされています。定期接種は弱毒化されたウイルスを使った生ワクチン、免疫力を高める物質とウイルスの成分の一部を組み合わせた遺伝子組み換え型ワクチンのどちらかを選びます。
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