愛媛県新居浜市で事業を停止していた工業所が、破産開始の決定を裁判所から受けたことが4日に分かりました。負債総額は約3億6000万円と見られています。

破産開始の決定を受けたのは新居浜市多喜浜の「多喜浜工業所」です。

東京商工リサーチ今治支店によりますと、「多喜浜工業所」は1960年12月に設立。1986年から道路の橋梁部分で使用される橋梁伸縮装置の製造に進出。水門関係の部品や化学工業用機械なども手がけ、特に橋梁工事の国内大手から鋼・コンクリート合板関連の受注を確保し、1990年頃は売上げが約14億円のピークに達しました。

しかしバブル崩壊、リーマンショックなどを経て厳しい受注環境に。2010年12月期は主力の橋梁部門廃止に伴い、以降は売上げが1億円を割り込む状況で推移。このあとコロナ禍を経て売上げが徐々に回復しつつあったものの、材料高や人件費の上昇など経営状況が厳しく事業の継続を断念していました。

破算開始の決定は松山地裁西条支部から10月24日に受けたとしています。負債総額は約3億6000万円と見られています。

#愛媛県 #新居浜市 #企業工業所 #破産 #倒産 #多喜浜工業所 #東京商工リサーチ

テレビ愛媛
テレビ愛媛

愛媛の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。