クマ捕獲の後方支援で防衛省に新たな動きです。小泉防衛相は31日、秋田県からクマ被害の対応を要請されたことを受けて、箱わなの運搬を実施する方向で調整していることを明らかにしました。

県内では30日までに、クマに襲われて3人が亡くなり、53人がけがをしています。

また、2025年度のクマの目撃件数は30日時点で9000件を超え、人身被害が過去最悪となった2023年度をはるかに上回るペースです。

鈴木知事は28日、クマの捕獲作業にあたる人数が限られ厳しい対応を迫られているとして、防衛省にクマの捕獲に関する後方支援を求めていました。

小泉防衛相は31日の閣議後の会見で、箱わなの運搬を実施する方向で調整していることを明らかにしました。

小泉防衛相:
「県からは箱わなの運搬に伴う輸送支援などの依頼を受けており、自衛隊としてもこれを実施する方向で調整を進めている。現在、秋田県の具体的なニーズを確認するとともに具体的に実施する場所、輸送容量等について調整しているが、自衛隊が協力し得るものから速やかに実行に移していく」

陸上自衛隊秋田駐屯地では30日、県や猟友会とともに箱わなを輸送する訓練をしています。

小泉防衛相は「自衛隊は鳥獣駆除の訓練はしておらず、鳥獣の駆除を担うのは困難」とした上で、「任務遂行に支障のない範囲で最大限協力したい」と述べました。

秋田テレビ
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