国会の会期末が17日に迫る中、最大の焦点である議員定数削減法案は成立が困難な状況です。
国会記者会館から犬伏凜太郎記者が中継でお伝えします。
自民党と日本維新の会の連立合意では、臨時国会での成立を目指すと明記していましたが、高市首相と維新の吉村代表が16日に党首会談を行い、成立の見送りを確認する方向となりました。
高市首相:
連立の合意書。最大限尊重し、それらすべての実現に向かって努力をするのが総裁としての務めだと考えております。
16日の党首会談を前に、ある維新の幹部は「今国会はもう無理だ」とした上で、「来年が勝負になる」と強調しました。
野党側の反発で法案の審議入りが難しい中、党首会談では、今国会での成立を見送る方針を確認した上で、吉村代表が高市首相に対し、2026年の通常国会での成立を求めるものとみられます。
維新の中には、いまだ「法案が成立しなければ連立離脱だ」といった強硬論がありますが、幹部の1人は「今年は離脱しない」と話していて、連立の行方は2026年に持ち越された形です。
一方、参議院予算委員会では補正予算案の審議が行われ、高市首相が「これまでの内閣以上に賃上げの環境整備の取り組みを徹底していきたい」と強調しました。
補正予算案は16日に成立する見込みです。