春の高校バレー岩手県大会注目校、男子の一関修紅は、「守護神」と「司令塔」、そして「過去最高のキャプテン」が連覇への情熱を燃やしています。
第1シードの一関修紅は、2024年に2年ぶりに頂点に立つと、2025年は新人戦と県高総体で優勝し、県内2冠を狙っています。
チームは、リベロを含めたスターティングメンバー8人のうち6人が1、2年生です。
若い選手たちをリードするのは2人の3年生、守護神と司令塔です。
飛び込んで正確なレシーブをするのは、佐藤龍之介選手(3年)。
守備専門のリベロで、特に力を発揮するのがサーブレシーブです。セッターがトスを上げやすい位置にボールを運んでいます。
練習でも常に本気度MAX!仲間のプレーに全力で喜び、全力で悔しがる。そのひたむきさがチームに勢いをもたらします。
一関修紅3年 佐藤龍之介選手
「絶対サーブは決めさせないようにして、誰よりも声を出して体育館中に自分の声が響き渡るようにしていきたい」
仲間が拾ったボールをアタッカーにつなぐのが、司令塔・山崎凰駕選手(3年)。
セッターとして攻撃を組み立て、誰がどんな動きをするのか短い時間でサインを出します。
冷静な判断と丁寧なセットアップでブロックを欺きアタックコースを切り開きます。
さらに最高到達点321cmの高さを生かし、乱れたボールもチャンスに変えてしまいます。
一関修紅3年 山崎凰駕選手
「(1,2年生は)高さもパワーもこれからだと思うので、自分のトスワークで1つでも多く決めやすくしてあげることが必要」
3年生がつないだボールを最も多く託されるのは、2年生のサウスポーエース・七木田大輔選手(2年)です。
2024年度は1年生ながら春高全国大会でもプレーしました。この1年間でさらに高さとパワーが増しています。
チームを束ねるのは“強烈なリーダーシップ”を持つ3年生の吉田史温キャプテン。
一関修紅3年 吉田史温主将
「自分が試合に出なくてもチームが勝てば次につながると考えている。雰囲気づくりを常に意識して頑張っている」
練習試合では率先してモップがけや審判をしたり、データ分析でチームをサポートするアナリストの勉強をしたり、まっすぐにチームを思い行動に移す姿に、監督は「19年見てきた中で一番良いキャプテン」と絶賛します。
一関修紅3年 吉田史温主将
「『個人のために チームがあるわけじゃない』と1年生のときから意識していた。『勝ちという伝統』をつないでくれた去年の3年生のためにも、“連覇”を下級生につないで全国大会で結果を出していきたい」
直近13年間で優勝は9回。伝統つなぐ“常勝”のチームになるためさらなる“上昇”を。
紅のディフェンディングチャンピオンが連覇を狙います。