宮城県富谷市が行っていた総合病院の公募をめぐり、市は運営事業者の候補に決まっていた東北医科薬科大学と、開設に向けた覚書を交わしたことを明らかにしました。
富谷市は県が主導した仙台医療圏の病院再編構想で、青葉区の東北労災病院が富谷市への移転を断念したことを受け、総合病院の誘致に向け、公募を行いました。
その結果、市は今年8月、運営事業者の候補に東北医科薬科大学を選んでいましたが、市と大学は10月29日、正式に開設に向けた覚書を交わしたこと明らかにしました。
覚書では、新たな病院を救急医療・災害医療・新興感染症などに対応する中核的な病院として開設するとし、市からの支援としては補助金を交付することや、泉中央駅からシャトルバスを運行するなどが盛り込まれました。
富谷市 若生裕俊市長
「次に向けてしっかりと、両者が同じ方向を向いて、開設に向けて進んでいくことの確認ができたのは、大変うれしく思う」
市と大学は今後、具体的な協議を進め、来年4月には診療科目や病床数などを盛り込んだ基本協定を締結したいとしています。
新病院は、富谷市明石台に2031年度に開院する見通しです。