◆ワールドシリーズ第5戦 ロサンゼルス・ドジャース-トロント・ブルージェイズ 29日(日本時間30日午前9時00分試合開始、ドジャースタジアム)

メジャーリーグ(MLB)、ドジャースは29日(日本時間30日)、ブルージェイズとホームでワールドシリーズ第5戦に臨み、大谷翔平選手(31)は「1番DH」で先発出場した。

24日の第1戦は、7回に大谷のワールドシリーズ初本塁打が出たが、猛打爆発のブルージェイズが11-4で先勝、25日の第2戦は山本由伸投手(27)が4回以降走者を1人も許さない圧巻のピッチングで9回を投げ切り、5-1でドジャースが勝利。

舞台をドジャースタジアムに移した27日の第3戦は延長18回にもつれる死闘となったが、最後はフリーマンのサヨナラ弾でドジャースが6-5で勝ち、対戦成績を2勝1敗とした。大谷はこの試合、3回と7回に本塁打を放つなど4打数4安打1四球4申告敬遠の“9出塁”を果たすなど、大きく勝利に貢献。

前日の第4戦は大谷がワールドシリーズ初の投打二刀流先発を果たしたが、ゲレーロJr.に逆転ツーランを浴びるなど7回途中4失点。打っても3打数ノーヒットと不発でブルージェイズが6-2で勝利を収めて対戦成績は2勝2敗となり、決着はブルージェイズの本拠地トロントで行われる第6戦以降に持ち越しとなった。

両チームともに勝って“世界一”に王手をかけたい第5戦。ドジャースはサイ・ヤング賞2回の左腕スネル投手、ブルージェイズはルーキーのイェサベージ投手が先発し、第1戦と同じ顔合わせとなった。その第1戦はスネルが6回途中5失点で敗戦投手、イェサベージは4回を投げて2失点だった。

1回表、先発のスネルが2者連続のホームランを打たれ、2点を先制されたドジャース。1番DH大谷は1回裏の第1打席、先発のイェサベージに対し、ピッチャーゴロに倒れた。

3回裏、ドジャースは8番キケ・ヘルナンデスのソロホームランで1点を返し、1-2。
大谷の第2打席は、イェサベージの落差に大きい変化球に空振りの三振を喫した。

4回表、5番バーショの三塁打からチャンスを迎えたブルージェイズは犠牲フライで1点を追加し、1-3とした。

その後、両者得点なしで迎えた6回裏、イェサベージとの3回目の打席を迎えた大谷は4球目、痛烈な当たりを右中間に放つも、バーガーがダイビングキャッチのファインプレーでライトライナーに終わった。

7回表、ブルージェイズの攻撃。2アウト一塁三塁となりスネルが降板、2番手エンリケスは2番ゲレーロ・ジュニアへのフォアボールの際にワイルドピッチ。三塁ランナーがホームに返り、続く3番ビシェットにタイムリーヒットを打たれ、さらに1点追加。ブルージェイズが1-5とリードを広げた。

8回表、ブルージェイズの攻撃。1アウト三塁で3番手のバンダから8番カイナーファレファがレフトにタイムリーヒットを放ち、1-6とした。

8回裏、2アウトで迎えた大谷の4打席目は変わったドミンゲスの初球を叩き、ファーストゴロに倒れた。

ブルージェイズはこのまま逃げ切り1-6で勝利。対戦成績を3勝2敗とし、32年ぶりのワールドシリーズ制覇に王手をかけた。大谷は4打数無安打と振るわず、崖っぷちに立たされたドジャースは現地時間31日、敵地トロントで第6戦に臨む。

第2戦で完投勝利を挙げた山本由伸投手が“負けられない戦い”に先発登板する予定だ。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

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