トランプ大統領は、一連のアジア外交の最後の訪問国となる韓国に間もなく到着します。

30日は、2期目就任後初めて中国の習近平国家主席と対面で会談に臨みます。

韓国・釜山(プサン)からFNNワシントン支局・千田淳一支局長が中継でお伝えします。

アメリカ政府高官は、貿易をめぐる中国との関係悪化について「事態は沈静化している」と話していますが、トランプ氏だけに先行きは不透明です。

トランプ氏は韓国に到着後、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の関連会合で演説するほか、李在明(イ・ジェミョン)大統領と会談し、関税をめぐる貿易交渉を取りまとめて対米投資を引き出す考えです。

注目は、2期目に就任してから初めてとなる、中国の習近平国家主席との対面会談です。

30日の会談では中国に対する「100%関税」の回避や、中国がレアアースの輸出規制を1年間延期するかどうかが、両首脳の会談で最終的に決まる見通しです。

トランプ氏は移動中の大統領専用機の中で記者団に対し、中国の違法薬物フェンタニルへの対応次第では関税を引き下げる可能性に言及しました。

交渉が決裂すれば、経済大国同士の貿易戦争が激化し、世界経済への悪影響も懸念されるだけに、緊張緩和につなげられるかが焦点です。

さらに、30日までの韓国滞在中には、トランプ氏が意欲を示す北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との会談が実現するか注目されていますが、トランプ氏は記者団に対し「今は中国に集中したい」と述べ、直接会談が行われるかどうかについて言及しませんでした。

フジテレビ
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国際取材部
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