富山県黒部市の里山で、クマなどの有害鳥獣から農地を守る「カウベルト」の放牧が終了し、地元の園児たちがウシを見送りました。

「阿古屋野のこの辺、クマ来るかな?」
「(ウシが)クマやイノシシから守ってくれている」

カウベルトは、ウシに雑草を食べさせて里山の景観を守るとともに、クマやサル、イノシシなどの野生動物を遠ざけ、人や農作物への被害を防ぐものです。

今年のカウベルトの放牧は、6月から行われ、牧草が少なくなったことなどから、24日終了しました。

終牧式では、地元の田家保育所の園児22人がウシにエサをあげ、感謝の気持ちを伝えました。

「めいちゃん、ゆにちゃんありがとう。元気でね」

放牧されていた妊娠中のメスの黒毛和牛2頭は牧場に戻り、来年1月に出産する予定です。

*阿古屋野森づくりクラブ 長田正俊会長
「無事に(赤ちゃんも)大きくなって帰っていく。クマを見たという話も聞かないから、効果があった(地域の方も)安心していると思う」

黒部市では、今年クマの目撃情報が多くなっていますが、阿古屋野森づくりクラブに
よりますとこの地区ではクマの出没は見られずことしで19年目となったカウベルトを、来年も継続していきたいとしています。

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。