北海道は10月21日、白老町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑い事例が発生したと発表しました。採卵鶏約46万羽を飼養する農場で鶏が死んでいるのが確認され、簡易検査でA型インフルエンザの陽性反応が出ました。

 道は22日朝に対策本部会議を開催し、防疫措置を開始する方針です。

 道によりますと、21日に道内の農場で死亡鶏が発生し、家畜保健衛生所が簡易検査を実施したところ、A型インフルエンザの陽性を確認しました。

 現在、確定検査を実施中で、判定結果は22日午前6時ごろに判明する見込みです。

 感染が確定すれば、全国の農場で今シーズン初めての高病原性鳥インフルエンザの感染確認となります。

 発生農場の周辺では、半径3キロ以内の移動制限区域に100羽以上を飼養する農場が1戸で約9万羽、3キロから10キロ以内の搬出制限区域には3戸で約54万羽が飼養されています。

 道は発生農場の鶏や卵の移動を制限し、周辺農場への感染拡大防止に努めています。

 道は22日午前7時30分から、知事や副知事、関係部長らが出席する高病原性鳥インフルエンザ対策本部会議を開催します。会議では防疫対策について協議し、確定検査で陽性が判明した場合は、直ちに殺処分などの防疫措置を開始する方針です。

 環境省は発生農場から半径10キロ圏内を野鳥重点監視区域に指定し、野鳥の監視を強化します。道は養鶏農家に対し、消毒の徹底や野鳥の侵入防止対策など、飼養衛生管理基準の順守を改めて呼びかけています。

北海道文化放送
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