師走の都大路・全国高校駅伝の出場権をかけた秋田県高校駅伝が17日、秋田市で行われ、女子は横手清陵が初優勝、男子は秋田工業が2年ぶり30回目の優勝を果たしました。
秋田市の県立中央公園を舞台に行われた県高校駅伝。女子は21キロ余りを5区間でつなぎます。
1区は秋田北鷹、横手清陵、明桜などがしのぎを削ります。しかし中盤過ぎから秋田北鷹が突き放し、横手清陵に12秒差をつけてたすきをつなぎます。
秋田北鷹はその後も安定した走りで一度もトップを譲らず、2位の横手清陵に25秒差をつけて最終5区を迎えます。
横手清陵のアンカーは1年生の佐藤。「30秒差までなら差し切れる」と強気の走りを見せました。
中盤で秋田北鷹を捉えて逆転に成功し、横手清陵が劇的な勝利で初の都大路出場を決めました。
横手清陵・佐藤希選手:
「このチームで全国大会に行きたいと思っていたので『絶対に勝ってやる』と思って走った。坂のところでどんどん差が詰まってきていると感じて、いけると思った。全国大会では横手清陵の名を全国の人たちに知ってもらえるようにしたい」
男子は、2024年にまさかの途中棄権となり、連覇が途切れた秋田工業を中心にレースが進みました。
7区間のうち最長の10キロを走る1区では、2年生・猪俣が快走を見せます。中盤から一気に引き離し、2位に1分10秒の差をつけてたすきをつなぐと、その後は盤石のレースを展開。
7区間のうち6区間で区間賞を獲得した秋田工業が、2位に8分以上の差をつける2時間9分1秒で優勝し、2年ぶり30回目の優勝を決めました。
秋田工業・伊勢悠之介主将:
「去年負けてからきつい練習をいっぱいやってきて、生活なども変えてきたので、勝てて良かった。全国ではまずは8位入賞を目指していきたい」
全国高校駅伝は12月21日に京都市で行われます。