800年以上の歴史がある国の伝統的工芸品・川連漆器を集めた展示販売会が17日から秋田県湯沢市で始まり、初日から多くの人が買い求めていました。
17日から始まった湯沢市恒例の川連塗りフェア。
800年以上の歴史を誇る国指定の伝統的工芸品・川連漆器の知名度を高めようと、生産者などでつくる組合が開いているもので、2025年で30回目の節目を迎えました。
会場では、市内の16の業者が持ち寄った食器や家具など約3500点が展示・販売されています。
ほとんどの商品が定価より2割安く購入できることから、訪れた人たちはじっくりと品定めしながら買い求めていました。
また、フェア30周年を記念した目玉商品も用意されました。
日常生活でも使いやすいようにと作られたラーメンなどを食べるための漆塗りのわんに、現代の生活スタイルに合わせてコンパクトになったテーブルなど、実用的な品々が並んでいました。
来場者:
「持った感じが優しい。軽いし使いやすく、口当たりが良い」
県漆器工業協同組合・佐藤公理事長:
「普段使いの漆器として手に取りやすいおわんやおちょこの数々が展示されているので、ぜひおいでください」
会場には、川連漆器により親しみをもってもらおうと、職人による実演や川連こけしの絵付け体験などができるコーナーも設けられています。
川連塗りフェアは、10月20日まで湯沢市の稲川体育館で行われています。