自民党と日本維新の会による新たな連立政権は誕生するのでしょうか。
16日も各党の思惑が交差する一日となりました。
16日午前8時から開かれた維新の両院議員総会。
藤田共同代表は、冒頭の挨拶で「(きのうの党首会談で)高市総裁からは首相指名への協力のお願い、そして連立を含めて深く踏み込んでほしいというお願いのもと、まずは政策協議に入らせていただけないかという真摯(しんし)な、そして直球のお願いがございました」と述べました。
終了後、取材に応じた藤田共同代表は…。
日本維新の会・藤田共同代表:
どこまで踏み込むかについては、いずれにしても大義が必要だと。私はじめ執行部にご一任をいただくという形で議決がなされました。
出席者からは「歴史的な大義がある」「自民党の体制を変えさせる」など、前向きな声が多く上がったということです。
15日に行われた自民党の高市総裁と日本維新の会の吉村代表、藤田共同代表によるトップ会談。
日本維新の会・吉村代表:
(Q.政策協議がまとまれば“高市早苗”と維新として書く考えがあるのか?)はい、その考え方で結構です。政策協議がまとまらなければ当然そうならないと思う。
一方、自民側からアプローチを受けていた国民の玉木代表は…。
国民民主党・玉木代表:
二枚舌みたいな感じで扱われて、我々としては残念だなと正直思いました。維新が加わるのであれば、我々が(自民との)連立に加わる必要もなくなったと思いますから、政策本位で各党とやっていきたい。
そして16日、FNNの単独取材に応じ、改めて維新の対応について「各党それぞれの事情があるんだと思いますが、我が党は国民のための物価高騰対策、年内の物価高騰対策をどうやったら実現できるのか、その一点に絞って判断していきたい。3者(立憲・維新・国民)の協議は結構踏み込んで、いい雰囲気でできた。その1時間後だったのでちょっと驚いた」と話しました。
また、立憲の野田代表は16日朝、フジテレビの「サン!シャイン」に出演し、野党統一候補の擁立に向けて引き続き協議を続ける姿勢を強調しました。
立憲民主党・野田代表:
私は首相指名のギリギリまで、ギリギリまでそれが成就するように頑張っていきたいと思います。このチャンスはやっぱりもぎ取るために、本当に知恵を出し合わなければいけないと思ってますので、諦めずに頑張っていきたい。
そして、高市首相誕生に向けたキーパーソンとなった維新の吉村代表は…。
日本維新の会・吉村代表:
今日の15時から政策協議を行います。これは幅広い政策協議になるというふうに思っている。非常に重要な項目についての政策協議になると思う。現時点では合意がまとまるかどうかがポイント。合意がまとまれば、首相指名として高市総裁の名前というのは当然ですし、連立どうするかということについてもあわせて判断するということにはなると思いますが、まずは政策協議。本当にまとまるかどうかが重要。
政策協議がまとまれば首相指名選挙で高市総裁の名前を書くと改めて話しました。
次の首相は誰になるのか。
午後3時から連立を視野に、自民党と日本維新の会による政策協議が始まりました。
そして、キーパーソンとなった日本維新の会の吉村代表は16日、大阪で情報番組に出演。
日本維新の会・吉村代表:
高市さんにはすごく熱量を感じた。きのうお会いして高市新総裁が「この国を動かしていきたい」「自分らしい目指す国家像を実現していきたい」という熱量がすごく強いなと思いました。そこは僕は共感しました。政治ってやっぱり結局最後は熱量なので、いろんな批判や反対とかハードルって必ず起きますから。僕たちは評論家でもありません。現実を動かすのが政治家の仕事だと思ってるし、公約を守るのが政治家の仕事だと思っているので、その辺に対して高市さん自身、強烈な強い熱量っていうのは感じた。
首相指名選挙で高市総裁の名前を書くか問われた吉村代表は、「合意がまとまれば高市さんですよ」と述べました。
自民党の高市総裁は日本維新の会との政策協議を前に、参政党の神谷代表と党首会談を行いました。
会談後、取材に応じた神谷代表は首相指名選挙での協力を求められたといいます。
参政党・神谷代表:
きょうは首相指名の協力要請ということがありました。明確な返事はしていませんけど我々のスタンスは、参政党は独立独歩でいくことと国益を最優先した行動をしますということなので。ただ、いくつか政策面で確認したいこともあったので、そこは腹割って話せたかなと思います。それを受けて党でもう一回もんで検討する。
そして神谷代表は「私としては半分ぐらいは(政策が)重なるところが高市総裁とはあると思うので、それは石破首相よりも近いと思いますし、高市さんが総理大臣になられるということであれば、日本は少しいい方向に向くのかなという期待はあります」と語りました。