自民党総裁選は10月4日に投開票が行われ、高市早苗前経済安全保障担当大臣が選ばれた。女性が総裁に就任するのは初めてだ。今回の自民党総裁選、熊本県関係の国会議員が誰に投票したのか、本人などへの取材を基にまとめた。

熊本県関係の国会議員の総裁選投票先

まずは衆議院議員、熊本1区選出の木原稔さんは1回目は茂木さん、決選投票は高市さんだった。
熊本2区の西野太亮さんは1回目と決選投票、いずれも小泉さんに票を投じた。
熊本3区の坂本哲志さんは1回目は林さん、決選投票は小泉さん。
熊本4区の金子恭之さんも1回目は林さん、決選投票は小泉さんだった。

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続いては参議院議員、熊本選挙区の松村祥史さんは1回目は茂木さん、決選投票は小泉さん。
同じく熊本選挙区の馬場成志さんは1回目は林さん、決選投票は小泉さんだった。
また、県関係で比例代表の本田顕子さんは、党の女性局長を務めていることを理由に、投票先を明らかにしていない。

県選出衆議院議員が考える新しい自民党

衆議院・熊本1区の木原稔さんは、高市さんについて「経済・財政政策などは大胆に見直し、外交・安全保障政策は強化させることができる。皇位継承や憲法改正、家族の在り方など思想信条も近い」とコメントしている。

衆議院・熊本2区の西野太亮議員はTKUのインタビューに「前回同様、小泉氏を一生懸命応援させてもらった。結果は結果として、現実として、しっかりと受け止めていきたい。初めての女性総理総裁ということで、我々も今までと違う視点で、様々な国政の課題の解決に向けて、尽力していただけるのではないかということで期待していますし、私も当然ながら、自民党所属の国会議員の一人として、全力を尽くしていきたい」と答えた。

また、衆議院・熊本3区の坂本哲志議員は電話取材に応じ、「党員票が圧倒的に多かったので、議員らも〈党員票が民意の一つである〉ということで、高市さんの方に票が流れたのではないか。虚心坦懐に、謙虚に、もう一回、出直す。政治とカネの問題も含めて国民の意見を聞いて、一つ一つを懸命にやっていく。それに尽きると思う」と述べた。

衆議院・熊本4区の金子恭之さんは、「実力と経験がともにあり、女性初の総裁として期待も大きい。自民党を一つにまとめ、他党との連携も築いてほしい」とコメントしている。
参議院・熊本選挙区の松村さんは、「初めての女性総裁。高市さんらしい視点でやってほしい。国民目線の政策をワンチームで支えていきたい」としている。
また、同じく熊本選挙区の馬場さんは、「厳しい国政運営を強いられると思うが、円滑に進められることを期待する」とコメントしている。

また、熊本県関係で党の女性局長を務める参議院・比例代表の本田顕子さんは女性が活躍できる環境整備に期待を寄せる。

本田議員は「新しい初の女性総裁なので、自民党が変わった(という)一面も示せたのではないか。高市総裁も活動の中で『ガラスの天井』を感じることがあったかと思う。それを今回、打ち破って自民党総裁になられたので、名実ともに女性が活躍できる環境整備に取り組んでほしい」と話す。

自民党県連と立憲民主党県連の反応

続いて、熊本県内の政党の反応。10月4日に自民党県連で会見を開いた前川收会長は「党員の民意を反映した結果が今回の総裁選の結果になったと受け止めている」と、全国の党員票でトップを取った高市さんが、決選投票で新総裁に選ばれたことを評価。

また、自民党初の女性総裁に「これから多様な時代の中にあり、様々なニーズにおいて女性の視点が国にとってプラス効果をもたらすだろう。党運営も『全世代総力戦で頑張る』と話しているので、我が国、国民のために頑張っていただきたい」と期待を寄せた。

一方、立憲民主党県連の西聖一代表代行は「安倍元首相の後継を名乗る高市さんなので、『タカ派』に自民党を変えていくという意志を感じた。女性の社会進出には当然、ライフワークバランスを取った上での社会をつくるべき。女性の総裁がそれをつくることを期待しているが、この前(就任時)の発言からは後退した印象を受けた」と述べた。

(テレビ熊本)

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