名古屋の「海苔弁いちのや」は、全国から厳選した食材を使う“高級のり弁”専門店です。1個1480円という価格ながら、特大白身フライや松阪鶏の焼き肉など豪華な内容で注目を集め、配達需要も伸びています。

■名古屋に登場 “高級のり弁”専門店

名古屋市中区にある「海苔弁いちのや 名古屋店」は、“高級のり弁” を専門に扱うお店です。

ニュースONE
ニュースONE
この記事の画像(9枚)

一般的にのり弁といえば手頃な価格をイメージしますが、こちらでは日本全国から厳選した食材を使用し、1個1480円という“高級のり弁”を提供しています。

ニュースONE
ニュースONE

そのこだわりは、全国各地から取り寄せた食材にあります。

弁当の底には瀬戸内海産の高級海苔を敷き、関東本樽仕込みのだし醤油を染み込ませます。

ご飯は新潟のブランド米「新之助」ともち麦をブレンド。冷めても美味しいと評判です。

さらに鹿児島産の鰹節をふりかけ、自家製の半熟卵を中央に。もう一度海苔とだし醤油でご飯をサンドします。

ニュースONE
ニュースONE

トッピングには、宮城・塩釜産のちくわに高知・四万十川産の青海苔を合わせた磯辺揚げ。

メインは、低温でじっくり揚げた特大の白身魚フライと、三重・松阪の鶏モモ肉を極上味噌ダレで三度に分けて焼き上げた鶏焼き肉。

ニュースONE
ニュースONE

副菜には、ごま油香るきんぴらゴボウや、新潟・魚沼産の煮干し醤油で漬け込んだ野沢菜などが添えられます。

まさに素材と味にとことんこだわった“究極ののり弁”。この価格にも納得です。

ニュースONE
ニュースONE

客:
「のり弁を買うために三重県から来た。売り切れてなくてよかった」

別の客:
「滋賀県から。東京にはあると聞いていたけど、名古屋にもあると知って」

「海苔弁いちのや」は2020年に1号店をオープンし、いまでは全国に30店舗以上を展開。東京の店舗では行列ができ、“高級のり弁ブーム”の火付け役とも言われています。

ニュースONE
ニュースONE

さらに2024年の「日本ロケ弁大賞」で金賞を受賞するなど、その実力も折り紙付き。リピーターも多く訪れます。

客:
「7個買いました。のり弁に1500円って高いと思うけど、それを知った上で食べると美味しさも増す」

なじみ深い“のり弁”をあえて高級化することで、多くの人が「どんな味がするのか」と興味をそそられ、名古屋でも注目を集めています。

■会議や集まりで人気…売り上げの主力は配達

この日、オープンから3時間で来店者は7組。しかし厨房では、すでに大量の弁当の準備が進められていました。

海苔弁いちのやの担当者:
「ご予約46名様。配達に参ります」

向かった先は同じ中区にある商業ビル。46人分の弁当は拍手で迎えられ、社員全員で味わいました。

ニュースONE
ニュースONE

不動産会社の女性:
「おいしいです。こんなに具がたくさん入っていると思わなかった。豪華です。めちゃめちゃ美味しい!」

弁当を発注したのは上司。なぜ職場で“のり弁”を選んだのでしょうか。

不動産会社の上司の男性:
「新社屋で頑張ろうという気持ちを込めて、今日は奮発しました」

この会社は移転したばかりで、景気づけに社員へ高級のり弁を振る舞ったといいます。

ニュースONE
ニュースONE

さらに大口注文も相次ぎます。

海苔弁いちのやの担当者:
「製薬会社からのオーダー、恐らくプレゼン。店頭販売よりも配達の割合の方が高いです」

店の売り上げの主力は配達です。定番の“のり弁”は幅広い世代に親しまれ、苦手な人が少ないため、会議や集まりなど大人数の場で重宝されているのです。

とことん素材と味にこだわった“最上級ののり弁”。その値段にも納得がいきます。

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。