県が発注した道路照明工事などの随意契約を巡り、官製談合防止法違反などの疑いで書類送検されていた県職員ら4人について、福井区検察庁などは30日に略式起訴しました。
官製談合防止法違反と公契約関係競売等妨害の罪で略式起訴されたのは▼県土木部の50代の男性職員▼鯖江市にある電気工事会社の70代の男性役員▼この会社に勤めていた県土木部元職員の70代男性▼県土木部元職員の60代男性の合わせて4人です。
検察などによりますと県土木部の職員は2024年6月、随意契約を申請した鯖江市内の電気工事会社の男性役員に対し、この会社に勤めていた土木部OBを通じて競合他社の名前や数を漏らしたとされています。
また、2022年3月には、当時、県土木部の職員だった60代の男性が同様に情報を漏らした疑いが持たれています。
福井簡易裁判所は、略式起訴された4人について近日中に処分を決めます。
略式起訴を受けて県は「誠に遺憾。県民の信頼を大きく損なうものであり深くお詫び申し上げます」とコメントし、職員の処分を行うとともに再発防止策を講じるとしています。