ふるさと納税でポイント還元がもらえるのも、いよいよ30日まで。
駆け込み寄付の方がすごく増えて、対応に当たるコールセンターが大忙しだという話もあるようです。
そんな中、「とりあえず寄付をして返礼品はあとで」という動きが今、拡大しているようなんです。
週末、神奈川・横浜市の商業施設で行われたふるさと納税イベント。
皆さんのお目当ては、ドーンと置かれた肉の山です。
三重・松阪市が誇る返礼品、日本を代表するブランド牛・松阪牛の切り落としです。
肉が焼ける香ばしい香りが漂うと、松阪牛の試食を求めて、ブースの前には大行列ができました。
各地の自治体がよりすぐった返礼品を実際に味わいながらチョイスができるイベントに、訪れた人は「食べてみておいしいってわかると、選びたいなと思いますね。すごく信頼度が高くなって、選択肢が広がるなと」「写真だけなので、どうなのかなって思いながら注文している」「実際においしかったので、頼んでもいいのかなって」などと話していました。
ふるさと納税でポイント還元が得られるのも、いよいよ9月30日まで。
ふるさと納税サイト各社が大盤振る舞いのポイント還元キャンペーンを展開する異例の事態となり、多くの人が駆け込み寄付に走る中、会場でひときわ大きな声を張り上げてアピールしていたのが、かつて全国一の寄付金を集め、「ふるさと納税の街」とうたう大阪・泉佐野市です。
9月の寄付額は2024年の同時期に比べ、6倍以上に増加。
中でも2025年、人気が高い返礼品が「あとから選べるカタログギフト」だといいます。
泉佐野市ふるさと創生課・塩見健課長:
9月末までにポイントが欲しいけど、返礼品を選ぶ時間がないとか。あとは一斉に返礼品が送られて冷凍庫パンパン問題とか。そういったものを回避するためにも、10月以降落ち着いてから返礼品を選ぶ。
返礼品と交換するためのカタログポイントは有効期限がないため、あとでゆっくり返礼品を選べます。
また、数年分カタログポイントをためておいて、家電やパソコン、自転車や貴金属などといった高額商品に交換することも可能なのだとか。
泉佐野市ふるさと創生課・塩見健課長:
9月に駆け込む方にとっては、余裕を持って返礼品を選べるという点で魅力的じゃないかなと。
さらに今、各自治体で人気の返礼品となっているのが、旅行で使える宿泊クーポン券や、温泉旅館やビーチリゾートの宿泊券など。
9月末のタイムリミットが迫る中、とりあえず寄付を済ませて返礼品はあとで、という2025年ならではの現象が広がっていました。
「返礼品はあとから」ということで、さとふるによると、2025年はおせち料理の申し込みが倍増。
徳島市では、例年より早めて受け付けを開始したといいます。
さらに、野菜や米など、高値が続く食品の定期便なども人気の返礼品に。
各地の自治体で、とりあえず寄付して返礼品はあとで、という動きが拡大しているといいます。
さとふる 経営戦略室・坂平由貴さん:
駆け込み時期などに寄付をしていただいて、受け取りたいタイミングで返礼品を受け取っていただけるサービスなので、非常に人気の返礼品の1つになっている。
ふるさと納税のポイント付与は、30日までです。