イギリスの自動車大手、ジャガー・ランドローバーが9月初めに受けたサイバー攻撃の影響で生産を停止していることへの対策として、イギリス政府は28日、約3000億円の支援策を発表しました。
ジャガー・ランドローバーは9月2日にサイバー攻撃を受けたことを公表し、その後、車の生産を10月1日まで一時停止しています。
こうした事態を受け、イギリス政府は、政府が保証人となることで資金最大15億ポンド=約3000億円を銀行から借りやすくする支援策を整えました。
ジャガー・ランドローバーは、部品メーカーなど中小企業も含めると15万人以上を雇用していて、影響は広範囲に広がっています。
イギリスのメディアは、生産停止によって1週間当たり少なくとも5000万ポンド=約100億円の損失が出ていると伝えています。
政府の支援策は資金繰りの悪化を防ぎ、企業だけでなく工場やサプライチェーン全体を守る狙いがあります。