三重県伊賀市で、中学生54人の成績が校長の指示のもと改ざんされていました。
伊賀市教育委員会によりますと、市立崇広中学校の1学期の通知表で、2年生54人分の音楽の成績が校長の指示で書き換えられていたということです。
音楽担当の講師(40代)がつけた成績と定期テストの点数に隔たりがあり、複数のクラスの担任教師が「保護者・生徒との懇談会で説明できない」などと校長に相談していました。
相談があったのは懇談会前日の夜で、校長は音楽担当の講師に成績の書き換えについて確認の連絡をしていましたが、夜間で十分な了承を得ないまま、担任に書き換えを指示したということです。
その後、講師が異議を唱えたため、学校は講師がつけた元の成績に戻したうえで8月末までに生徒54人と保護者に経緯を説明し、謝罪しました。
校長は東海テレビの取材に対して「クラス担任が懇談会で説明できないと思い、書き換えを指示した。児童や保護者に戸惑いや不安を与えてしまい申し訳ない」と話しています。