天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、都内で古式馬術などを観賞されました。

午前中から多くの人でにぎわっていたのは、動物愛護週間に合わせ、毎年「秋分の日」に「愛馬の日」のイベントが行われている東京・世田谷区にある馬事公苑です。

公苑内には、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまをひと目見ようと、2時間前から多くの人が集まりました。

そして午後1時半ごろ、千鳥格子のワンピースに紺のジャケットという装いの愛子さまは、出迎えた関係者に「『愛馬の日』に伺うことをとても楽しみにしておりました」と笑顔であいさつされました。

メインアリーナの貴賓席に愛子さまが姿を見せられると、集まった観客からは大きな歓声が。

観客の拍手に笑顔で手を振り応えられた愛子さま。
着席されると、やぶさめをはじめ、出場する馬たちのパレードに拍手を送られました。

引き続き披露されたのは、宮内庁に江戸時代から伝承される古式馬術の「母衣引(ほろひき)」です。
徐々に馬の速度を上げていくと、筒状の長い布が風を受けて広がりました。

愛子さまを見た観客は「遠かったので遠目に拝見しました。とても感動的でした。こんな機会めったにないので」「愛子さましか見てないんですよ。(Q.見られましたか?)見られました。本当にいらっしゃるんだなと。感動しました。遠かったけど、雰囲気がオーラがあったような気がします」と話しました。

その後、愛子さまは室内に移り、中高生による障害馬術やパリオリンピックの銅メダリストで“初老ジャパン”として注目を集めた戸本一真選手の総合馬術を観覧されました。

愛子さまが「迫力があって素晴らしかったです」と戸本選手に声をかけられると、馬も愛子さまとお話ししたかったのでしょうか、会話中には度々、馬が“歯ぎしり”。
愛子さまは「緊張の歯ぎしりですか?」と質問され、戸本選手は「そうですね、この馬はまだ8歳で若い馬なので、こういった場面にあまり慣れていないので、緊張からくる歯ぎしり」と答える場面もありました。

愛子さまは、中高生には「どんな練習をしているのですか」などと声をかけられていました。

馬が好きな両陛下のもと、幼いころからポニーに乗ったり、皇居内にある宮内庁の厩舎を時折訪れ馬と触れ合うなど、愛情を注いでこられた愛子さま。

「愛馬の日」50回目の節目となる今回、主催者が若い世代にも馬に関する文化を発信したいとの思いから、愛子さまに出席を願い出たということです。

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