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プレスリリース配信元:パス株式会社

~省コスト大量生産プロセスの最適化に向けて~

パス株式会社(東京都渋谷区: 東証スタンダード市場 コード番号3840)の連結子会社である株式会社アルヌール(東京都渋谷区、以下、アルヌール)は、この度、アワビの陸上養殖を行うA'Culture株式会社(千葉県いすみ市、以下、A'Culture)の敷地内で、カギケノリのトン規模での屋外での陸上養殖を開始し、初収穫を実施したことをご報告いたします。




稼働中のトンスケールの培養槽(左)と生育中のカギケノリ(右)

アルヌールはこれまで東京都豊島区にあるR&Dセンターを中心にカギケノリの養殖を行っておりましたが、本年4月に締結したA'Cultureと業務提携に基づき、1000L以上の規模へのスケールアップを目指した実証試験の準備を進めてまいりました。アルヌールのカギケノリの特性についての知見と、A'Cultureがこれまで培ってきた陸上養殖の知識や技術力を組み合わせることで、カギケノリの安定した屋外養殖プロトコルの確立に成功いたしました。夏の海水温が高い季節においても、養殖環境を整えることによって、配偶体と四分胞子体(*注)の両方の生育が可能となりました。養殖に用いる海水には、アワビ養殖用水を用いています。今後は、更なる規模へのスケールアップと、スケールアッププロセスの最適化による生産量の増加を目指して研究開発を行ってまいります。

収穫されたカギケノリバイオマス

◆カギケノリ生産量アップを目指した培養試験の受託
アルヌールでは現在、カギケノリを含む藻類の培養でバイオスティミュラント(植物や土壌により良い生理状態をもたらす、様々な物質や微生物)を用いた場合の培養試験を受託いたします。バイオスティミュラントを用いることで、生育速度や生育量が上昇する場合には培養時間の短縮につなげることができます。また、藻類の持つ機能性成分の含有率の上昇にも寄与する可能性があります。

「Kaginowa」について https://kaginowa.com/
「カギノワ」は、「カギケノリ」の力で、畜産の脱炭素化と海の生態系の回復に取り組んでいます。「カギケノリ」を用いた飼料を開発し牛に与えることで、牛のげっぷに含まれる温室効果ガスの一種であるメタンガスの大幅な削減に貢献します。また、「カギケノリ」の海洋養殖を通して、海中の二酸化炭素を削減しながら海の生態系を回復することを目指します。
本プロジェクトに参加する自治体や企業を募り、海洋国家である日本において「カギケノリ」の大量養殖を海洋及び陸上と両側面にて養殖技術の開発、及び「カギケノリ」による「反芻家畜由来メタン」の削減効果のある飼料の開発により持続可能な社会の実現を目指していきます。
すでに多数の企業様・畜産農家様・研究者の皆さまがパートナーとして参画してくださっています。

■A'Culture株式会社について  
会 社 名:A'Culture株式会社 https://a-cul.jp/
住所:千葉県いすみ市深堀1885番地2
A'Cultureは、千葉県いすみ市内において、漁獲量が激減している国産アワビの課題解決をはかり、日本に日本産のアワビを流通するために持続可能な独自の養殖システムで日本の水産資源を守ることを目指しています。同社には、アワビの陸上養殖やICT化における技術の知識、経験を持ったチームが集結しており、アワビ養殖用水を利用したスジアオノリ養殖や、ナマコ養殖などのアクアポニックス(複合養殖)も行っております。
      
■株式会社アルヌールについて  https://www.alnur.jp/
会 社 名:株式会社アルヌール 
本 社:東京都渋谷区神宮前六丁目17番11号 JPR原宿ビル
R&Dセンター:東京都豊島区高田一丁目25番3号 
代表者:代表取締役 星 淳行
事 業 概 要:微細藻類の培養装置及びそのオペレーションノウハウを基幹技術とした、バイオメディカル・ヘルスケア分野及びCO2削減等環境分野における研究・開発及びその技術提供、関連商品販売
海藻の一種である「カギケノリ」の力で、日本の畜産と漁業を未来へとつないでいく環境プロジェクト「Kaginowa」の運営 https://kaginowa.com/

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