コメの価格が今シーズンも高止まりする中、坂井市内17のコメ農家が、関東地方で約150店舗を展開する食品スーパーに直接、新米を販売することになりました。
  
16日は、坂井市内の農家を支援したり農地の有効活用を提案したりしている団体「坂井担い手ネットワーク」などが会見を開きました。このネットワークに参加している坂井市内17のコメ農家が関東のスーパーに直接、新米を販売します。
 
販売先は埼玉県に本社がある食品スーパー「ベルク」で、関東1都6県で約150店舗を展開しています。

コメを直接販売する狙いについてネットワークは「関東地域はコメの消費者が多く、食に対する意識も高い印象。坂井市で作ったコメがどう評価されるのか、売れて欲しいという気持ちも込めて、責任を大きく感じている」と話します。
  
今回販売するコメは、早生の品種で粘り気が特長の「つきあかり」。去年9月に「ベルク」が直接販売について坂井市に持ち掛け、その後、担い手ネットワークが栽培する品種を決め、参加する農家を募りました。
   
ベルクが農家とコメの直接取引を行うのは今回が初めてということで、ベルクは「期待しかない。今後、長い取引が生まれればベルクのオリジナルブランドで販売ができれば」と期待を込めました。
 
今回、取り引きするのは玄米ベースで414トンで、9月19日までに出荷を終える予定です。
  
ベルクは「つきあかり」を東尋坊がプリントされた袋に詰め、「福井県坂井市産崖っぷち米」という商品名で9月19日から販売します。
  
価格は5キロで、税抜き4390円を予定しています。
      

福井テレビ
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