8月に鹿児島県で開かれた水泳の全国中学校体育大会では100メートルと200メートルのバタフライで2冠を達成した、注目の中学生スイマー・竹野伊織選手。13日から滋賀で行われる国民スポーツ大会に県代表として出場するのを前に、意気込みを聞きました。
福井市の中学3年生の竹野伊織選手は、2025年3月に東京で開かれたJOCジュニアオリンピックカップ200メートルバタフライで、競泳元日本代表の瀬戸大也選手が保持していた日本中学記録を更新し優勝。8月には、中学生の全国大会で100メートル200メートルのバタフライで大会新記録をマークし2冠を果たした、県水泳界が誇る“逸材”です。
200メートル決勝では2位の選手に体1つ分の差を付けて優勝を果たしました。「前半は付いていく感じで後半で差すことに集中していたので、前半に焦りはなかったし、100mに入ったくらいでライバルがバテてきた感じがあったので、しっかり作戦勝ちが出来た」とレースを振り返ります。
竹野選手の素顔を探るべく、福井市にある明道中学校へ向かいました。
身長が181センチあることもあり、体格の良さが目立ちます。この日は校庭で、体育祭に向けて練習をしていました。
大縄跳びでは、クラスメイトに率先して明るく声を掛け、チームをまとめます。
同級生は竹野選手の人柄について「引っ張ってくれる存在。いないとクラスが暗い」と話します。
水泳漬けの毎日からひと息つき「ずっときつい時間が続いていたので、友達と話したり体育祭の準備をしたりするのがすごく楽しい」と笑顔を見せます。
竹野選手の親友だという男子生徒は「オールラウンダーですごく頼りになる存在。人間らしい一面もあるけどオリンピックに行ける、すごく寛大な心を持っている逸材」と誇らし気。「全中での記録は本人から聞いたんですけど、すごいなぁ、というそれくらいしか出てこなかった。テレビでガッツポーズをしている竹野君を見られたら僕は嬉しい」とエールを送ります。
竹野選手は、13日から滋賀県で開かれる国民スポーツ大会に、県代表として出場します。「ここからまだタイムは上がると思っているので、国スポでしっかりタイムを出したい。100メートルバタフライでは53秒13の中学記録を出して、200メートル個人メドレーはライバルが結構いるがいい結果、順位がとれれば」と力強く意気込みを語ってくれました。
悲願の日本中学記録更新へ。中学生のカテゴリーを越え、高校1年生らを相手に県を
背負って戦います。