退陣を電撃表明後の9日、初めて閣議に臨んだ石破総理の表情は、険しいまま。一方で、“ポスト石破”を巡る動きが活発になっている。

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小泉農水相:
(出馬する意向は?)昨日申し上げた通り、一致結束が必要だ。自民党自身が一致結束しなければ、野党の皆さんと向き合う環境はできない。

小泉農水相:
一致結束する党の形を、環境を作るために、私自身、何ができるかを考えて判断したい

2年連続で行われることになった自民党総裁選。自民党は9日午前、国会議員に加え、全国の党員も投票する「フルスペック型」で行うことを正式に決めた。

この場合、党員投票の票数は、国会議員票と同じ295票。一般人を含む全国の自民党員が投票するため、知名度の高い候補者が有利になる傾向がある。

フルスペック型で行われた前回の総裁選の党員票は、3位が小泉農水相で61票、2位が石破首相で108票…。トップは109票を獲得した高市前経済安全保障担当相だった。

しかし、高市氏は、決選投票で石破首相に逆転負け。今回も出馬するのか、注目が集まる高市氏だが、公の場に姿を見せたのは先週火曜日2日が最後。総裁選についてはー。

高市前経済安全保障担当相:
(Q.“ポスト石破”の呼び声高いが世論の声をどう受け止め?)出るも出ないも何も私は申し上げていない

高市前経済安全保障担当相:
(Q.初の女性首相の期待も高まっているが?)そこについても、何も申し上げることはない

高市氏を支援する議員は9日午後、国会近くで会合を開いた。本人は9日昼過ぎ、議員会館に入ったが、会合に姿を見せず…。
高市氏の周辺は「出馬を模索しているものの、正式に決めるまでは何も言わないだろう」としている。

一方、10日に出馬会見を予定している茂木前幹事長は、支援を受ける議員と詰めの協議を行った。

茂木前幹事長:
長々とやってもしょうがない。一番言いたいことを伝えることができればいいんじゃないかな。

総裁選には林官房長官が出馬する意向を固めているほか、小林元経済安保担当相は、「仲間と相談する」としている。

対する野党側は、9月中に臨時国会を召集するよう自民党に求めていく方針で一致した。

国民・玉木代表:
長すぎる夏休みを早くやめて、国民が苦しむ物価高騰対策に対応することを求めたい。

そして自民党は9日午後、総裁選の日程を9月22日告示、10月4日に投開票を行うことを決定した。

(「イット!」9月9日放送より)