アメリカのトランプ大統領は、ヨーロッパ首脳らとの会合にオンラインで出席し、ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向けてロシア産原油の購入停止や中国への圧力強化を求めました。
フランスのパリで4日、ウクライナ支援の有志国連合の首脳会合が開かれ、ロシアとの戦闘終結後の「安全の保証」について協議が行われました。
トランプ大統領は、この会合にオンラインで出席しました。
ホワイトハウス当局者によりますと、トランプ氏は各国の首脳に対し、ヨーロッパ諸国による原油の購入で、ロシアが年間で11億ユーロに上る収入を得るとともに、ウクライナ侵攻の収入源になっていると指摘しました。
そのうえで、各国の首脳に対し、ロシア産原油の購入を停止すべきだと呼びかけました。
この発言に対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「同意する」とした上で、ロシアから石油を購入しているとされるハンガリーとスロバキアを名指しで批判しました。
トランプ氏はさらに、ロシア産原油の最大の輸入国で軍事面での支援も指摘されている中国に対し、経済的圧力をかけるよう求めました。