ロシア極東各地で3日、第2次世界大戦で日本に勝利した記念日だとする式典が行われました。

ロシア国防省によりますと、極東ハバロフスクでは初めて大規模な軍事パレードが行われました。

ウクライナ侵攻に動員された兵士など約2700人が行進したほか、モンゴル軍が初めて参加。
第2次大戦で旧ソ連が使用した自走式多連装ロケット砲「カチューシャ」やドローン攻撃に備えた最新型の戦車など、100台以上の軍事装備も披露されました。

式典には北朝鮮や中国、旧ソ連諸国の軍関係者が出席したということです。

戦勝80年の記念式典は日ソ戦の前線となったサハリン州や北方領土でも実施され、軍事パレードや戦没者を追悼する記念碑への献花が行われました。

ロシア側としては、式典を通じて第2次大戦における戦勝の意義を国内外に示すとともに、ウクライナ侵攻や北方領土での実効支配の立場を強調する狙いがあるとみられます。