玄海原子力発電所3、4号機について九州電力は3日、運転開始以降使用している変圧器の更新を国へ申請し、県にも事前了解願いを提出しました。
九州電力によりますと今回更新するのは玄海原発3、4号機に1台ずつある主変圧器と所内変圧器です。
いずれも運転開始以降約30年間使用していて、機能に問題はありませんが今後の絶縁性能の低下に対する予防保全として初めて更新します。
九州電力は3日、原子力規制委員会へ原子炉設置変更許可申請を行い、あわせて県庁を訪れ安全協定に基づく事前了解願いを提出しました。
更新後、主変圧器・所内変圧器ともに容量が増加し今後、発電効率の向上による負荷の増加や安全対策設備などの増設の可能性にも考慮しているということです。
【九州電力原子力発電本部 篠原雅道副本部長】
「今のところは大丈夫だが、世界やいろいろなところの発電機が30年越えて少しずつ劣化していくという知見がある。それがすごいレベルで劣化する前には取り換えましょうというのが今回のわれわれの取り換え」
更新はいずれも定期検査中に行う予定で、更新時期は3号機が2027年、4号機は2030年度を目途としています。