きょう=3日、京都市ではことし55日目となる猛暑日となり、去年の記録を上回って観測史上最多となりました。
あまりの暑さに、京都の観光地では、「異変」が相次いでいます。

【記者リポート】「午後3時前の京都市内です。温度計37度超えていて9月とは思えない暑さとなっています」

3日、京都市では最高気温が35.4℃となり、ことし55日目の猛暑日を記録しました。酷暑だった去年の54日を上回り、観測史上最多を更新しました。

【神戸から来た人】「なるべく着物で、(茶道の)お稽古も着物なんですけど今日はやめました。ギブアップしました」

【愛知から来た人】「もう嫌。できれば秋っぽい感じになってほしい」

■川床は夏の風物詩から秋の定番に?

この暑さにより、観光地では「異変」が。

京都観光の定番スポット東映太秦映画村では、ミストなどの暑さ対策をしているものの、7月と8月の来場者数が去年と比べて2割から3割減少したといいます。

猛暑の中、侍役の俳優は…
【侍役の俳優】「かつらも羽二重を二枚巻いているので暑いし、蒸れるし、お客様の前ではあまり汗は出ていないかもしれないが、滝のように流れています」

さらに、京都の夏の風物詩「納涼床」にも影響が…
割烹「露瑚」では、熱中症や食中毒の対策として、7月の平日、さらに8月は全ての日でランチ営業を中止。

今月1日からようやく再開しましたがことしは例年と違うようで…

【割烹「露瑚」女将小林楓さん】「まだまだ暑そうやなっていうのがちょっと不安ですね。夜は今、気持ちよく過ごせるようにはなってきているので、9月の前半は夜で楽しんでいただいて、9月後半から10月15日までは昼も来ていただけたらなと思います」

例年は9月末までの営業を暑さなどの影響から10月中旬まで延長。納涼床が夏の風物詩ではなく、「秋の定番」になるかもしれません。

■蚊は35度以上になると活動量が減り血を吸わなくなる

そして、異変が起きているのは、観光地だけではありません。

【コーナンJR宇治駅北店・増田友則店長】「個人的にも蚊の発生が少なくなっていると感じているので、お客さんのお買い上げにもつながっているのかなと」

ホームセンター「コーナン」では、6月から8月までの蚊の殺虫剤などの売上が去年と比べ1割減少。その理由として考えられるのが「猛暑」だというのです。

害虫防除技術研究所の実験では、蚊を10匹放ち箱の温度を24度と35度にそれぞれ設定して中に手をいれると…

【害虫防除技術研究所・白井良和所長】「暑い(箱の)方の蚊には全く刺されずに、涼しい方の箱では10匹中3匹に刺された」

蚊は、25度から30度で活発になる一方、35度以上になると活動量が減って血を吸わなくなるといいます。

今は蚊の活動が鈍くひと安心ですが…気温が下がると蚊が活発になるためこれからピークを迎える可能性もあるということで、10月下旬までは対策が必要だといいます。

私たちの生活に大きな影響を与える、異常な暑さ。一体、いつまで続くのでしょうかか...

(関西テレビ「newsランナー」2025年9月3日放送)

関西テレビ
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