JR北海道は9月1日、函館線を走行していた特急列車が制限速度を最大29キロ超過したと発表しました。JR北海道では7月にも、列車が速度超過する事案が3件相次いでいます。
速度超過したのは、北海道南部の八雲町にある山崎駅~黒岩駅間の下り線を走行していた札幌行きの「特急北斗7号」です。
8月30日午前11時20分ごろ、橋の修繕工事のため制限速度45キロに設定された約60メートルの徐行区間を時速約13キロ~29キロ超過しました。
JR北海道によると、運転士は列車が約6分遅れて運転していたため、徐行区間を一時的に失念していました。さらに、運転支援アプリの警告音が事前に鳴っていたものの、音量が小さく気づかなかったということです。
その後、警告音に気づいた運転士が非常ブレーキを作動させ、列車は停車しました。乗客にケガ人はいませんでした。
JR北海道では7月にも、「特急北斗」が制限速度を50キロ超過して走行するなど、速度超過が3件相次いでいました。
JR北海道は「北海道運輸局による強化型保安監査体制の中、このような事象を発生させてしまい、お客様や関係する皆様にご心配をおかけしましたことをお詫びいたします」とコメントしています。