東京・世田谷区で韓国籍の自営業の40歳の女性が、刃物のようなもので首を切りつけられました。
女性は意識不明の状態でしたが、1日午後3時前に搬送先の病院で死亡が確認されました。
この事件について、元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏と見ていきます。
現場から逃げた不審な男は午後4時50分現在も逃走中ですが、目撃者の情報によりますと20歳から30歳くらいと比較的若い様子で、体格は普通、黒色の半袖Tシャツと長ズボン姿だったということです。
また、警視庁は殺人事件として捜査していて、2人の間に知人間のトラブルがあったとみて捜査しています。
――男について伺います。女性は刃物のようなもので首を切りつけられたということですが。
警察においては刺した場所ですね。殺意はあったのか否かを明らかにしないといけない中で、やはり首や頭部を狙っていることに関しては殺意が明確にあるという形になると思います。
――知人間のトラブルがあったとみているということですが、この辺りは計画的だったと考えられるんでしょうか。
刃物を用意しているという中では計画的な犯行だと思うんですが、やはり最近は計画の内容がかなり稚拙でずさんな犯行だなと。特に今回、日中堂々とやっていますので、自分が逃げるところまでは考えていないような計画的な犯行ではないかと感じます。
――対策について伺います。周辺に小学校があったりと、夏休み明けで学校に登校しており下校しないように指示をしているところもあるようですが、保護者や学校ではどのような対策をとればいいんでしょうか?
特に警察は、この事件においては無差別なのかということは明らかにしなければいけないと。それにおいてはこういう事件があると体感、治安を揺るがす事件になりますので、付近の住民はかなり不安になっていると思います。そのため、学校にも今は警察から注意喚起をして1人で帰らせない、もしくは親に迎えに行かせる、集団下校させる。今、こういった対策をしていると思いますね。
――今回、位置関係としましては東急田園都市線の駒沢大学駅から500メートルほどの大きな道路が交わる付近で、246号線の方に向かって逃走したという話もありますが、この辺り、捜査のポイントはどうでしょうか。
目撃者がいたりとか防犯カメラに映っていると思いますので、容疑者の逃走経路は今の段階で明らかになっていると思いますね。ただ、持っている刃物を逃走中に遺棄している可能性もありますので、そういった点も含めて警察は現場の捜索も念入りにやっていると思います。