高齢者に金の延べ棒を購入させてだましとる。
いま、こんな手口の詐欺が流行っていて、約2億円にもおよぶ被害も判明した。
ターゲットは高齢者 「金を購入してほしい」
被害額はなんと2億円。
北海道内の特殊詐欺事件としては過去最高額だ。
事件の特徴は高齢者を狙い「金を購入してほしい」というものだった。

2か月で“総額約2億円分”の金の延べ棒を購入し渡す
2025年1月、函館市に住む70代の女性の家に警視庁を名乗る男から電話があった。
「資金洗浄を行った犯罪グループの捜査で、あなたのキャッシュカードが出てきた」
そしてその後、新潟県警を名乗る男から―
「あなたの口座に犯人の資金が振り込まれた可能性がある」
さらに検事を名乗る人物などから次々と電話があり、こう指示があったという。
「口座の資金を調べるため、金の延べ棒に換えて自宅に置くように」

話を信じた女性は指示された通りに金を購入。
段ボールに詰めて玄関に置いた。
そして回収係が自宅に訪れ、女性と電話をしながら金を回収。
その際、回収係からは「顔を見るな」などと言われ、直接会うことができなかったという。

女性は2か月の間に3回、総額約2億円分の金の延べ棒を購入し渡した。
最後の被害から約3か月後、連絡がつかなくなり不審に思った女性が新潟県警に連絡し、26日事件が判明した。

背景には“金の価格高騰”
なぜ金だったのか―
背景には価格の高騰があるとみられている。
金の平均小売価格はうなぎ上りで、2025年は10年前の約4倍にまで上がっている。

札幌市内の金の買い取り業者に話を聞いてみると。
「窃盗があった場合は(警察から)緊急手配書がメールで送られてくる。売却時、身分証明書の提示をしてもらっている。高い金額になればなるほど健康保険証よりは(顔写真のついている)免許証やマイナンバーカードの提示をお願いしている」(玉光堂札幌四丁目店 椎原彩華さん)

では、不審な電話を受けた際に注意するポイントは?
「偽警察詐欺による高額被害が相次いでいて非常に危機的な状況だと認識している。電話でお金の話が出たら、それはまず詐欺を疑ってどんな内容でも、一旦電話を切って誰かに相談してほしい」(北海道警生活安全企画課 西中智則さん)
