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プレスリリース配信元:トビラシステムズ
SMSと自動音声電話を組み合わせたフィッシング詐欺が出現、進む手口の自動化と巧妙化
特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:明田 篤、証券コード:4441、以下「トビラシステムズ」)は、2025年7月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2025年7月1日~ 7月31日)
また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。
<調査サマリー>
○ 国際電話番号を使った「ニセ警察詐欺」が拡大、国際電話着信ランキングの上位占める
○ 通信事業者や官公庁をかたる人物も登場、「劇場型」ニセ警察詐欺が多発
○「佐川急便」かたるSMS急増、宅配事業者をかたるSMSの割合が再び増加
○ SMSと自動音声電話を組み合わせたフィッシング詐欺が出現、犯行の効率化狙いか
1. 詐欺電話レポート
○迷惑電話番号の割合は国際電話が依然最多で6割2025年7月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、国際電話番号が60.4%(前月比−3.0%)となりました。
特定IP電話番号(050番号)、固定電話番号、携帯電話番号の割合は横ばい傾向で推移しています。

○様々な国際電話番号を使い、ニセ警察詐欺が拡大
当社の調査で、2025年7月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、中国、インマルサット(衛星通信サービス)、国際分担課金(注1)、国際プレミアムレート(注2)でした。

警察官等をかたり捜査名目で現金をだまし取る特殊詐欺の手口、いわゆる「ニセ警察詐欺」が増加しています。特に、国際電話番号から電話がかかってくるケースが多くを占めています。
トビラシステムズの調査で、2025年7月は様々な国際電話番号を使ったニセ警察詐欺の電話が確認されました。また、電話の最初に通信事業者のオペレーター役や官公庁の職員役が登場した後、偽の警察官役が登場し捜査名目で金銭をだまし取るなどの「劇場型」のニセ警察詐欺も多発しているとみられます。
(注1)国際電話料金を発信者と着信者で分担する国際電話番号。
(注2)国際電話を使って海外の有料情報サービスにアクセスする仕組みで、通常の国際電話よりも高い通話料が発生する。
2. 詐欺SMSレポート
○宅配事業者をかたるSMSの割合が再び増加トビラシステムズの調査で、2025年7月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、前月まで減少傾向だった宅配事業者をかたる手口が再び増加し、52.1%となりました。
金融・決済サービスをかたる手口は30.6%で、前月より減少したものの、依然多発が続いています。
官公庁をかたる手口の割合は、前月に続き国税庁をかたるSMSが多発している影響から、8.1%となりました。

○「佐川急便」をかたるSMSが急増
実在する企業やブランドをかたるSMSについて、2025年7月は「佐川急便」をかたるSMSが急増し、1か月を通して発生しました。
また、「三菱UFJニコス」「Mastercard」「JCB」など、クレジットカード会社をかたるSMSの発生も目立ちました。
その他、「国税庁」をかたるSMSも前月に続き発生しました。

<参考資料>
佐川急便を装った迷惑メールにご注意ください(佐川急便)
https://www2.sagawa-exp.co.jp/whatsnew/detail/721/
三菱UFJニコスを名乗る偽メールにご注意ください!(三菱UFJニコス)
https://www.cr.mufg.jp/member/notice/phishing/index.html
フィッシング詐欺にご注意ください(Mastercard)
https://www.mastercard.co.jp/ja-jp/personal/get-support/phishing.html
【ご注意ください】JCBをかたる不審メールや偽サイトの詐欺が増加しております。(JCB)
https://www.jcb.co.jp/release/phishing_202105.html
不審なメールや電話にご注意ください(国税庁)
https://www.nta.go.jp/information/attention/attention.htm
詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。
詐欺SMSモニター
https://smon.tobila.com/
3. <トピック>SMSと自動音声電話を組み合わせたフィッシング詐欺
トビラシステムズの調査により、SMSと架電を組み合わせた新たなフィッシング詐欺の手口が確認されました。最初に、金融機関をかたり、偽の窓口の電話番号が記載されたSMSが被害者に届きます。記載された電話番号に架電すると「重要なお知らせがあります。SMSで詳細をご希望の方は1を押してください」といった自動音声が流れ、被害者にダイヤル操作を促します。ダイヤル操作をすると、偽サイトのURLが記載されたSMSが送られてきます。
iOS端末では、URLのアクセス先で金融機関等のログイン画面を装ったフィッシングサイト(偽サイト)につながり、ID・パスワードや個人情報、クレジットカード情報などの入力を求められます。
Android端末では、フィッシングサイトが表示されることに加え、マルウェア(不正アプリ)のインストールに誘導される場合があります。マルウェアに感染すると、被害者の端末が乗っ取られ、大量の詐欺SMSをばらまき送信する“踏み台”として悪用される恐れがあります。
このように、従来のSMSを悪用したフィッシング詐欺に自動音声電話を組み合わせ、一連の流れを自動化・巧妙化することで、犯行グループが犯行を効率的に遂行する狙いがあると考えられます。


実際の手口をもとに解説した動画を、当社YouTubeで公開しています。
(動画URL)https://youtube.com/shorts/D1XK3EoDCOE
<対策>
○身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない
○身に覚えのないメールやSMSに記載された電話番号に架電しない
○日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認する
○事業者の公式サイト等で、窓口の問い合わせ先を確認する
○迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断
4. トビラシステムズについて

テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。
<会社概要>
会社名 :トビラシステムズ株式会社
代表者 :代表取締役社長 明田 篤
証券コード:4441(東証スタンダード市場)
設立 :2006年12月
所在地 :愛知県名古屋市中区錦2-5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
公式サイト:https://tobila.com/
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