8月10日から11日にかけての記録的な大雨。熊本県内では、農林水産業関連の被害額が150億円以上に上っています。こうした中、木村知事は21日に八代市を訪れ、特産のショウガやイグサの現状を視察しました。
【木村 知事】「数十メートル?100メートル近い…」
八代市の視察は21日が2回目の木村知事。まず訪れたのはショウガの生産が盛んな東陽町です。
【岡村 敏男 さん】
「あそこの流木がたまっている場所あたりまでが畑」
【木村 知事】
「かなり向こうまでが畑だった…」
今年11月には、約8トンの収穫が見込まれていたこちらのショウガ畑。一連の大雨で山が崩れ、土砂が流れ込みました。状況を確認した木村知事は、関係部署と連携しながら対応していく方針を示しました。
続いて、八代市が生産量全国トップを誇るイグサ農家へ。4代目の宮下優作さんは、加工前のイグサ約500キロ、畳表約200枚分が浸水被害に遭いました。
【宮下優作さん】「(水が)60センチぐらい来ていて、数でいうと結構廃棄した」
ほかにも、機械約10台が浸水し、使えるか分からない状態です。
【宮下 優作 さん】
「雨が降る前の状態に戻れば。世界の人をびっくりさせられる畳表を織るので」
【木村 知事】
「しっかり支えていきますので、どうか気落ちしないように頑張っていきましょう」
一連の大雨で農林水産業の被害額は八代市で6億円あまり、県全体では151億円を超えていて、今後、さらに増える見込みです。