今月、高岡市の用水路に男性が転落し死亡した事故をうけ、警察や県などによる現場の合同点検が行われました。
*リポート
「男性が自転車で転落した現場です。道路と用水路の間に柵はなく、バランスを崩すと転落する危険な場所となっています」
合同点検には警察や県、高岡市などから9人が参加し、高岡市戸出大清水にある市道沿いの幅60センチ、深さおよそ50センチの用水路で行われました。
現場では今月11日、自転車に乗っていた77歳の男性が転落し、およそ170メートル離れたところまで流され死亡しました。
21日は関係者が事故があった現場を訪れ、事故につながる危ない点や対策について意見を交わしました。
「無数にあるようなこういう場所ですけれど、何か1つでも対策がとれないかなと」
「柵とかがあるとなかなか除雪もしにくい」
点検では、用水路に金属製のふたをし、転落を防ぐ意見や、用水路の地下部分の入口に網を設置し、人が流されないようにする意見などが出ました。
一方、ハード面で対策を施した場合、用水路の掃除や除雪作業に支障が出るため用水路の使い方に合わせた対策を、地域が中心となり考える必要があるとの意見も出ていました。
*県警 交通企画課 今崎貴史課長補佐
「物理的な対策は警察だけではとれない。今回集まってもらった県や市などと次の事故抑止につなげる対策ができないか考えていきたい」
今年度県内では5人が用水路に転落し死亡していて、用水路に近づく際は細心の注意を払うよう、警察などが注意を呼びかけています。