インターネット通販で、商品の配達時に代金を支払う代引きサービス。
今、全国で頼んだ覚えのない高額の商品が届くトラブルが急増しています。
「イット!」が取材したのは、トラブルに遭ったという東京・中野区の薬局です。
遠山薬局・遠山伊吹代表:
備品を大量に発注して50個ぐらい文房具とか新店セットを発注してたタイミングだったので、はいはいって感じでハンコ押してやってた最中なので、かなり危なかったですね。
薬局は、新店舗の開店に向けて大手通販サイトで商品を大量に注文していました。
そこに紛れて届いたのが…。
遠山薬局・遠山伊吹代表:
注文していないイヤホンが代引きで届いて金額も4万円と非常に高額だったので、これ注文したっけなと払いそうになったんですけど、調べたら注文履歴がなかったので払わずには済んだんですけど。
代引き配達で届いたのは、4万円近い金額のするイヤホンでした。
さらに、Aさんにも…。
Aさん:
商品名にはイヤホンと書かれてました。僕が買った商品が3万2000円だったんですけど、その商品と全く同額の代引きが届きました。
高額のイヤホンという以外にも共通点が。
Aさんはハードディスクを、格安をうたう3万2000円で大手通販サイトで注文。
しかし商品は届かず、同じ額のイヤホンが代引きで送られてきたといいます。
一方、薬局の男性も3万8560円のスキャナーを同じ大手通販サイトで最近注文しましたが、いまだに届かず同じ額のイヤホンが代引きで届きました。
「イット!」が追跡取材すると、このハードディスクとスキャナーの出品者は同じ名前だと判明しました。
Aさんは、この出品者がイヤホンを代引きで送ってきたのではないかと指摘します。
Aさん:
顧客の情報だけを抜き取って別の会社名で商品を送りつけてくるので、一見そこがリンクしてるとは思わないところにちょっと悪質性を感じますね。
国民生活センターによりますと、こうした代引きを利用したトラブルは2025年に入り急増。
相談件数は前の年の同じ時期に比べて約3倍にもなるなど、注意を呼びかけています。
さらに、こんな代引きトラブルが。
千葉県に住むBさんは、プラダのスマホケースを1万8500円で注文。
勝手に代引きに変更された上で届いたのは、ボロボロの箱に入った偽物のルイ・ヴィトンのバッグ。
さらに東京都に住むCさんは、4万40円のバーバリーの財布を注文。
しかし代引きに変更となり、ルイ・ヴィトンの財布が配送。
よく見るとロゴがゆがんでいます。
増加する代引きのトラブル。
一体どういった点に注意すれば良いのでしょうか。
専門家は…。
ITジャーナリスト・三上洋氏:
まず代引きを安易に受け取らないことです。代引きの決済をしてしまうと、後で問題商品があった場合に取り戻すのが難しいためです。家族の代引きを受け取らないということも大切です。安くても貴重な商品であっても、代引きのみの販売サイトは信用しないように。販売店が代引きのみにするメリットはありません。