夏の高温と水不足で県内の農作物には深刻な影響が出ている。さらに県内ではカメムシが大量発生し、コメの品質低下が懸念されていて、県議会常任委員会で一連の農業被害への対策が話し合われた。

21日に開かれた県議会農林水産常任委員会。
記録的な猛暑と水不足によって生じた、県内の農作物と家畜への影響について報告された。

まず県内の家畜については、これまでに例年よりも多い6467羽のニワトリが暑さによって死んだ。
ほかにも、ブタ52頭、乳用牛23頭、肉用牛7頭が暑さで死んでいる。
一部の放牧場では、想定を超える暑さで放牧を途中でとりやめ畜舎に戻すなどの対応をとったという。

水稲についても、8月初めの穂が出る大切な時期に高温の日が続いたことで、「胴割れ」や「白未熟粒」の発生が懸念される。

そして県内では、米粒に黒い斑点をつくりコメの品質を下げる「斑点米カメムシ」が大量発生し、現在、注意報も出されている。
これを受け県は今回初めて、斑点米カメムシに追加で農薬をまく農家への支援を決めた。

これは国の補助金を活用して初めて実施するもので、これまで推奨されていた農薬散布の回数よりも多く散布してもらい、カメムシを抑え込むことがねらい。
県は3回目以降からの散布について支援するとしている。

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。