米沢市で、自転車に乗っていた中学生が乗用車と衝突し意識不明の重体となった事故から2週間。警察や市職員などが合同で現場の緊急点検を行い、必要な対策などについて話し合った。

この事故は8月8日、米沢市塩井町塩野の市道交差点で自転車と普通乗用車が出合い頭に衝突し、自転車に乗っていた12歳の男子中学生が頭などを強く打ち、今も意識不明の重体となっているもの。

21日、事故が起きた交差点で行われた緊急点検には警察・市職員など計11人が参加し、道路状況を見て回った。

(リポート)
「事故が起きた交差点は国道のアンダーパスにさしかかるところ。いずれの方向からも下り坂になっていて、スピードが出やすい交差点ということです」

警察によると、この交差点で過去3年間に人身事故は起きていないが、21日の点検で、スピードが出やすい場所にも関わらず信号機がなく、見通しも悪い危険な場所であるとあらためてわかった。

このため参加者からは、「車や自転車に減速を促す標識や道路の塗装が必要だ」との意見が出された。

(米沢警察署・林武幸交通課長)
「見通しの悪い交差点では、優先道路を除いて徐行する義務が道路交通法に規定されている。しっかり徐行して、本当に止まるくらいの気持ちで安全を確認して交差点に入ってほしい」

警察や市は、交通安全指導や取り締まりを通じて事故の再発を防ぎたいとしている。

さくらんぼテレビ
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