伝統的な画材を使用しながら新しい表現方法で描いた日本画の展示販売会が、岩手県盛岡市のデパートで開かれています。
盛岡市のカワトクで開かれている「ネオジャパニーズペインティング展」には、若手の日本画家6人の作品約40点が展示・販売されています。
作品は和紙や絹、鉱物を砕いた絵の具など伝統的な日本画の画材を使いながら、素材を切り貼りするなど新しい表現方法が用いられています。
盛岡市出身の佐藤佑さんの作品「イーハトーブ蒼景」では、青を基調に雪が残る岩手山と盛岡の街並みが表現されています。
絵の具の粒子や質感を生かすため、何度も重ね塗りして立体的な下地を作ったあと、やすりで削るという独自の技法で描かれています。
日本画家・佐藤佑さん(盛岡市出身)
「日本画のジャンルの中で、新しいことがそれぞれの作家さんでできないのかと。古めかしいイメージを持たれている方もいるかと思うが、こういう表現も日本画なんだというところを発見していただけると」
展示販売会は8月25日まで盛岡市のカワトクで開かれています。