主食用米の価格高騰に伴い、酒の製造に使われる「酒米」も値上がりしています。
岩手県内20の酒蔵でつくる県酒造組合は、8月20日、達増知事に対し酒米の仕入れに対する支援を要望しました。

20日は県酒造組合の久慈浩介会長ら4人が県庁を訪ね、達増知事に要望書を提出しました。

県酒造組合によりますと、主食用米の価格高騰が波及し、2024年、県産の酒米の60kgあたりの価格は、前の年から平均で約20%上昇しています。

また、2025年はさらなる値上がりが懸念されるほか、農家の中には酒米から主食用米に作付けを転換する動きもみられることから、酒蔵が必要な量の酒米を確保できないおそれがあるとしています。

このため県酒造組合では要望書で、酒の価格の安定と製造量維持のため、国の交付金を活用し、酒米の仕入れを金銭的に支援するよう県に求めています。

県酒造組合 久慈浩介会長
「岩手の農家がつくる酒米への支援ということ。日本酒造りが続いていくことが一番大事なので、それを一番の目的に頑張っていく」

要望を受け達増知事は、「県として必要な対策を講じ、酒蔵に対する酒米の安定供給に向けた抜本的な対策を国に求めていく」と応えました。

岩手めんこいテレビ
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