自民党富山県連は先月行われた参院選で公認候補が落選したことを受け、組織の立て直しを図るため、地域支部に対するヒアリングを始めました。
ヒアリングは、先月の参院選で、当時現職で公認候補だった堂故茂さんが落選した選挙結果の総括を行うため開かれたものです。
初日の20日は、県西部を対象に高岡市と小矢部市の3つの地域支部の役員が集まり、参院選を振り返りました。
高岡市では、堂故さんの得票が、国民民主党の庭田幸恵さんを上回ったものの、その差はわずか627票で、今年6月の市長選でも、市連が推薦した当時現職の角田悠紀さんが敗れるなど、組織の立て直しが急務となっています。
ヒアリングは、冒頭以外非公開で行われましたが、出席した県連の宮本光明幹事長によりますと、政治とカネなど、浮かび上がった一連の問題に対して、けじめをつけていなかったのではないかと指摘する意見が出されたということです。
*自民党県連 宮本光明幹事長
「実際にそういう流れがあったという認識を私も持っている。それが一つの我が党への強い逆風、不信の材料になっていると受け止めている」
県連は、21日までに県内全ての地域支部を対象にヒアリングを行い、来月上旬を目処に参院選の総括をとりまとめる方針です。
また、宮本幹事長は、氷見市支部で党費の立て替えがあったことを受け、各地域支部に対し、党員登録に不備がないか確認するよう求めたことを明らかにしました。
*自民党県連 宮本光明幹事長
「もう2度とこのようなことが起きると組織としては大変なことになるので今一度しっかり党費を集めて党員の意識を持ってもらうことを徹底してほしいと伝えた」